雲井重人さん

音楽と会話を通じて、
楽しいふれあいを

ものがたり茶屋」管理者
雲井重人さん

経験を生かしてコミュニケーション

もともとは認知症対応型デイサービスで介護職兼管理者として働いていました。古民家を利用したその施設には、終の住処となるアパートが併設され、そこで暮らす多くの方々を見送り、デイサービス内での葬式も執り行っていました。2011年に当時の同僚と「ものがたりの郷」を見学し、佐藤先生の話を聞き、大変共鳴したのが、後日「ナラティブホーム」に転職したきっかけです。現在は古民家診療所を利用して運営している「ものがたり茶屋」で、デイサービスで培った介護の経験と、学生時代からの趣味である楽器演奏を生かして、地域の皆さんと楽しく過ごしています。大切にしたいのは、日常の生活の中に楽しみを見つけることです。皆さんとの何気ない会話ややり取りの中でたくさんの笑顔が見られたらと思います。その中に音楽があれば嬉しいです。

人と社会をつなぐ架け橋として

ものがたりの街の立ち上げ時は「ものがたり茶屋」の管理者や事務長補佐の仕事を継続しながら、「ものがたりの街」準備室室長として法人内外の連絡や予定の調整などの渉外的役割を担いました。「ものがたりの街」では多様な事業を展開していく予定ですので、今後は必要とされる場所で頑張っていきたいと思っています。「ものがたりの街」に対して太田地区の皆さんは、すごく協力的です。それは佐藤先生が時間をかけて信頼関係を築き上げてこられたからです。これからもその関係性を維持していきたいと思います。

 

安心して楽しく過ごせる場所へ

「日めくりショップ」はお店をやりたい人に場所と時間を提供するレンタルショップのような形で、「ものがたり倶楽部ハウス」はコーヒーやスイーツ、ランチなどを提供するカフェとして営業をしていきます。地域の皆さんが気軽に立ち寄れて気軽に相談もできるような場所になっていくといいなぁと思います。また、修養棟には本と出会う場所やヨガなどができるスペースを備えています。これらの施設からなる「ものがたりの街」が、地域の人たちにとって最期まで安心して楽しく過ごせる場所であってほしいと思っています。