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いかるぎ薬局日記その他

22.04.19

くすりと食事のいい話①

月に一度、旧古民家診療所でいかるぎ薬局薬剤師による「くすりと食事のいい話」を開催しております。

 

2022年4月18日

「老化(糖化)を防ぐ食事のはなし」全6回シリーズが始まりました。初回は、血糖値を上げにくくする炭水化物についてのお話でした。その概要は以下のとおりです。

 

食後高血糖は、下図に示すようにさまざまな病気を引き起こす危険性があります。

 

食後高血糖を招かないためには、血糖値が上がりやすい炭水化物(とりわけ糖質)の摂取を控えることが手っ取り早いのですが、炭水化物の中には体にとって良い働きをする食物繊維も含まれていますので、極端な炭水化物制限はおすすめできません。

 

血糖値を上げにくくする炭水化物を選んで摂取することが大切なのです。

食後血糖値の上昇しやすさを判断するものとしてGI(Glycemic Index)という指標があります。最も血糖値が上がりやすいブドウ糖を100とした場合、GI値が55以下の血糖上昇しにくい食品を低GI食と呼んでいます。

 

血糖値の上がりやすい高GI食(GI値が70以上)の代表は、私たちが主食としている米飯やパン、根菜類です。しかも精製したものほど血糖値は上がりやすくなります。

 

一方、血糖値が上がりにくい低GI食の代表は、豆類、葉物野菜、ナッツ類、果物、乳製品です。よって、高GIの主食を食べる時に血糖値を上げにくくするコツは、できるだけ低GI食と組み合わせて食べることです。

上の表に示すように、白米を精製されていない玄米に代えるだけでGI値は低くなりますし、白米に大豆や乳製品、あるいは有機酸(ここでは食酢)を組み合わせるだけで血糖値は上がりにくくなります。

 

ポイント! 極端な糖質制限をせずに、血糖値を上げにくくする食品をうまく組み合わせて食事することが大切です。

 

文責:いかるぎ薬局・(株)アモール 学術・情報室 金本郁男
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