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いかるぎ薬局日記その他

22.07.12

くすりと食事のいい話④

月に一度、旧古民家診療所でいかるぎ薬局薬剤師による「くすりと食事のいい話」を開催しております。

 

2022年7月11日
今回は、「老化(糖化)を防ぐ食事のはなし」を1回お休みして、リクエストのあった「睡眠障害(不眠症)と治療薬」についてのお話でした。その概要は以下のとおりです。

 

不眠は生活習慣病だけでなく、さまざまな疾患の増悪と深いかかわりがあります。

睡眠には、朝に浴びる光、食事、運動、入浴などが影響を及ぼしますから、不眠を解消するために次のようなことに留意して生活習慣を見直すと良いでしょう。


不眠を解消するために手っ取り早くアルコールに頼る人が日本には多いのですが、実はアルコールでは質の良い眠りが得られません。

ですから、生活に支障をきたすような不眠の場合には、躊躇せず受診して症状に合わせた睡眠薬を処方してもらいましょう。

 

現在使われている睡眠薬は、大きく分けて3種類あります。それは、次のような作用をする薬です。

睡眠薬は、不眠の症状、患者さんが患っている他の病気や治療薬、患者さんの年齢や体格に合わせて処方されます。

 

不眠の症状が改善されたからといって自己判断で睡眠薬をやめると、不眠が再発したり、不眠以外の症状(頭痛、めまい、耳鳴り、震え、しびれ、過敏症などの不快な退薬症状)が出たりしてしまうことがあります。安全にやめるには、必ず医師の指示に従いましょう。

 

反対に、不眠症状が改善されないために自己判断で内服薬を増量することも大変危険です。ひょっとすると、不眠の原因が他の病気や治療薬にあるかもしれません。やはり、受診して医師に相談しましょう。

 

ポイント! 睡眠は様々な疾病の発症や悪化と関係があります。寝酒は入眠を助けてくれますが、良質な睡眠を得ることは出来ません。日中の活動に弊害を及ぼす不眠の場合は、受診して症状に合わせた睡眠薬を処方してもらいましょう。自己判断での服薬中断や増量はとても危険です。睡眠薬のことは、医師や薬剤師に気軽に相談しましょう。

 

文責:いかるぎ薬局・(株)アモール 学術・情報室 金本郁男
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