いかるぎ薬局日記その他
25.05.17
いかるぎ薬局さんのミニ講座 令和7年(1)「血圧の薬と柑橘類」
2025年5月12日(月)
月に一度、旧古民家診療所でいかるぎ薬局薬剤師さんや看護師さんによる「ミニ講座」を開催しております。
今回は薬剤師の渡部さんが講座を担当されました。
身近なテーマでとても分かりやすい内容で、質疑応答も大変盛り上がりました!!
暖かくなり散歩や身体を動かすにはよい時期になりました。
季節の変わり目で、血圧も変わりやすくなります。
今回は、『血圧の薬と柑橘類』について という題で、いかるぎ薬局の薬剤師 渡部が担当しました。
血圧は生活面のいろいろなところで変化しています。
例えば休んでいるときや歩いているとき、作業をするだけでも異なり、同じ血圧を維持することは少ないです。
血液の流れを作っているのは心臓と筋肉とするとイメージがしやすいと思います。それぞれを井戸のポンプと考えてみてください。
心臓が膨らむときを拡張期血圧、縮むときを収縮期血圧といいます。
血圧は血液を血管に流す時の圧力を表しているのです。
では、血圧が高い時が続くとどのような心配が起こるのでしょうか?
心臓や各臓器に負担がかかりやすくなり、死亡率も上昇することがわかっています。
血圧が高くなる要因としては、日常生活の食生活にも影響しています。
日本では古来より塩をよく使う食生活をしています。その影響もみられるため、海外よりも摂取が多いとされています。
また、日常的な血圧変化を知ることは食生活や運動習慣など健康をみなせる機会になります。
血圧計をお持ちの方は、測定してみましょう。
血圧が高い方は生活習慣を見直し、適切な薬を内服することで病気となるリスクを見直すことができます。
生活改善とお薬の内服は、どちらも大切です。お薬も様々な種類があり、血管にはたらくもの、尿量を調整するもの、心臓の動きを調整するものと様々です。
普段からどのような薬を使っているか、薬剤師にぜひ聞いてみてください。
お薬の中では、特に柑橘系のグレープフルーツと食べ合わせが悪いものもあります。
グレープフルーツの成分であるフマノクマリン類がお薬の吸収に影響を与え、お薬の効果が強く出ることがあります。
そのため、過度な効果につながらないよう注意が求められます。柑橘系の果物でも、影響がるものとないものがあります。
このような表を参考にして、自身の食事状況も考えていきましょう。
食事との食べ合わせ、飲み合わせに疑問を抱いたときは、身近にいる薬剤師にぜひとも声をかけて聞いてみてください。
(文責:いかるぎ薬局 渡部)